今日は特に寒さが身に沁みる一日でしたが、
そんな中、予定通り、京都からはるばるお出まし頂いた
貴重な蓄音機コンサートが開かれました。
今回の曲目は戦前、戦後と箱わけされたＳＰレコードを
お客様自身で選んで頂き、直接そのリクエスト曲を
レコードの針を換え、手回ししながら蓄音機で演奏していく・・・
という、まさに「参加型」のコンサートとなりました！
（以下、youtube で短い動画がご覧になれます。
音声が比較的大きいので、調節の上ご鑑賞下さい。）
http://jp.youtube.com/watch?v=oiT9ax6fVZ4
http://jp.youtube.com/watch?v=6vhystkgvH0
http://jp.youtube.com/watch?v=-R6Xi-qUxdI
http://jp.youtube.com/watch?v=2cfewnGMbF4
しかし、戦前・戦後の日本歌謡曲（流行歌？）というのは
時代もそれぞれ違いながら、なんと優雅なことでしょうか。
どの歌い手の声も磨き上げられた本物の歌い手という誇りある、
艶もあれば、個性ある歌声なのです。
もう、知らない歌い手さんも多いのに聴いているうちに
その時代、時代の空気や気配の中に、あの蓄音機の大きな笠から
醸し出される音の滑らかさに自分自身が共鳴するようでした。
こういう風に生に近い音質で古い時代の歌を聴くと、
日本人の精神的なあり方が、あまりにも今と異なることに愕然とします。
これからも、時代が変わっても受け継いでいかなければならない「日本の心」は、
多分、このような美しい音楽の中にあるのではないかと思いました。
この寒さの中、遠方からもご参加頂きましたお客様、
どうもありがとうございました。
皆様と素晴らしい音楽が楽しめて、今日は本当に良き一日でした。
