それにしても、急に寒波が押し寄せていますね。
皆様お変わりありませんか？
こちらからは、六甲山が白く薄化粧した様子が見えております。
ところで、オペラ愛好会では参加者の希望により、
有名なイタリアオペラの往年の歌手のマリオ・デル・モナコが
出演している１９６１年来日当時NHKが収録していたフィルムを
鑑賞致しました。
最近は来日する海外のオペラも急激に増えていますが、
とはいえ、これも東京一極集中という感じらしいです。
しかも、どこの国もオペラの舞台装置や衣装に対する資金不足からか、
それとも現代的でシンプル（見方によると、単なる吝嗇）な舞台への
演出家の趣向の変化か、昔と比べると随分、お粗末なものが多いとか。
実際、この１９６１年三度目の来日当時のイタリアオペラの映像を
見ていると、たしかに仰るとおりかもしれないと思いました。
なにせ、舞台装置だけでも相当大掛かりですし、衣装だって豪華絢爛。
おまけに歌手の声量も凄くて、かなり当時の撮影技術が今よりは遅れている
とはいえ、その迫力たるや堂々たるものでした。
いかにも、「これぞ、オペラ！」と言いたくなるような芸術性の高さ！
エキストラに出ているのは、日本人でバレエダンサーから合唱まで
なかなか、当時としては珍しいことだったのでしょうけど、立派に
活躍していました。
しかも、観客の熱狂的な「ブラボー」の歓声には、なんとなく６０年代の
日本人のエネルギーを彷彿とさせる何かがあったような・・・
とにかく、百聞は一見に如かずとはこのことか！
たまには古い時代のオペラ鑑賞もよかったです。
★参考
《アイーダ》１９６１年公演
東京文化会館・大阪ﾌｪｽﾃｨﾊﾞﾙ･ﾎｰﾙ
指揮：ﾌﾗﾝｺ･ｶﾌﾟｱｰﾅ
演出：ｶﾙﾛ･ﾋﾟｯﾁﾅｰﾄ
ｱｲｰﾀﾞ：ｶﾞﾌﾞﾘｴﾗ･ﾄｩｯﾁ／ｱﾑﾈﾘｽ：ｼﾞｭﾘｴｯﾀ･ｼﾐｵﾅｰﾄ
／ﾗﾀﾞﾒｽ：ﾏﾘｵ･ﾃﾞﾙ･ﾓﾅｺ､ｱﾝｼﾞｪﾛ･ﾌｫﾚｰｾﾞ／
ｱﾓﾅｽﾛ：ｱﾙﾄﾞ･ﾌﾟﾛｯﾃｨ､ｼﾞｬﾝｼﾞｬｺﾓ･ｹﾞｴﾙﾌｨ／
ﾗﾝﾌｨｽ：ﾊﾟｵﾛ･ﾜｼﾝﾄﾝ／ｴｼﾞﾌﾟﾄ国王：ｼﾙｳﾞｧｰﾉ･ﾊﾟﾘｭｰｶ 他
